映画と本と言葉たち

観た映画や読んだ本についての一人よがりの感想などを、勝手気ままに綴っています。

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

紙婚式 (山本文緒)

山本文緒の短編集「紙婚式」を読んだ。 初出は22年前だけれど、これを読む限り、結婚生活が夫や妻にもたらす変化というのは、時代によらず、ある程度一貫性がありそうだ。いや、結婚生活が夫や妻に変化をもたらすのではなく、共に暮らすことによって、もとも…

アヒルと鴨のコインロッカー

2007年公開の映画「アヒルと鴨のコインロッカー」を観た。原作は伊坂幸太郎。 巧妙で根の深い仕掛けが、それも物語全体をひっくり返すような大仕掛けがあって、最後にはすべて腑に落ちるけれど、なんて悲しい話なのだろうと思った。悲しみの底に、何かふわふ…