映画と本と言葉たち

観た映画や読んだ本についての一人よがりの感想などを、勝手気ままに綴っています。

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ショートカット (柴崎友香)

柴崎友香の「ショートカット」を読んだ。この作家の作品は、数年前に読んだ「春の庭」に続いて二作目になる。 「春の庭」を読んだ時には私が気づかなかった柴崎さんの持ち味、のようなものが、今回はうっすらとかもしれないけれど見えたように感じている。 …

森山中教習所

賀来賢人と野村周平が共演した2016年公開の映画「森山中教習所」を観た。 ツタヤでタイトルを見るまで、この作品の存在も原作のコミックの存在も知らなかった。ちょうど家族が免許合宿中だから、なんとなく引っかかって、そのくらい何気なく借りてきたのだけ…

まゆみのマーチ (重松清)

この作家の自選短編集・男子編「卒業ホームラン」に続き、自選短編集・女子編「まゆみのマーチ」を読んだ。 「卒業ホームラン」の読後に述べた通り、重松清作品の温かさや、人の心の、というか人そのもののというか、掘り下げ方にはやはり引き込まれるものが…

卒業ホームラン (重松清)

重松清の短編集「卒業ホームラン」を読んだ。 この作家の作品はデビュー作の「ビフォア・ラン」、直木賞を受賞した「ビタミンF」のほか「流星ワゴン」「きみの友だち」を読んだことごある。どの作品もいつも、文章そのものが、というのか、作品全体がと言っ…

百円の恋

安藤サクラと新井浩文が共演した2014年公開の映画「百円の恋」を観た。 タイトルをみると、恋愛ものに思えるけれど、ラブストーリーという枠には収まらない要素が、映画全体に満ちあふれていた。 恋愛も家族愛も夢も仕事も無気力も怠惰も、どれか一つが人生…