映画と本と言葉たち

観た映画や読んだ本についての一人よがりの感想などを、勝手気ままに綴っています。

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

リトル ミス サンシャイン

2006年のアメリカ映画「リトル ミス サンシャイン」を観た。 10才の少しポッチャリした女の子が、家族の応援のもと、美少女コンテストに優勝を目指して出場するという話で、コンテスト当日、家族みんなで会場に向かうのだが、その道中に様々なことが家族それ…

東京タワー / オカンとボクと、時々オトン (リリー・フランキー)

2005年初版のリリー・フランキー作「東京タワー オカンとボクと、時々オトン」を読んだ。 筆者が自分の体験を振り返って書いたという小説で、具体的な出来事を通して、お母さんへの想いはもちろん、リリーさんの中の広大な宇宙が見事に描かれていたように思…

寝ずの番 (中島らも)

中島らもの短編集「寝ずの番」を読んだ。 最初に「寝ずの番」が1から3まで、三部作で登場するのだけれど、咄家の話で、「1」で師匠が死に、「2」で兄弟子が死に「3」で師匠の奥さんが死んだという話だったので、近しい人がそんなにポンポン亡くなるなん…

探偵はBARにいる

大泉洋主演の「探偵はBARにいる」を観た。 以前はどんな物語であれ、人が殴り合うようなシーンはあまり好きではなかったのに、この映画の中の探偵とヤクザのやり合う場面には、どこか爽快さすら感じたのは、松田龍平演じる主人公の相棒が、気持ちいいほど強…

エイジ (重松清)

重松清著の「エイジ」を読んだ。 中学2年生の男子が主人公の物語で、「人が子どもから大人へと成長する過程を描いている」のかもしれないけれど、読んでいる間は、そんなふうにはまるで感じていなかった。読後に内容を振り返れば、そういうことになるけれど…

おと な  り

岡田準一と麻生久美子が共演した 「おと な り」を観た。 映像が美しい映画だった。桜の花びらに投写しているかのような、儚げな美しさがあって、他の映画とは映像の質感が違っていた。作品全体に、なんだか童話のような雰囲気があったように思う。 ストーリ…