映画と本と言葉たち

観た映画や読んだ本についての一人よがりの感想などを、勝手気ままに綴っています。

her / 世界でひとつの彼女

 2013年公開のアメリカ映画「her / 世界でひとつの彼女」を観た。
 妻から離婚を迫られている主人公の男性がコンピューターのオペレーティングシステムに、つまりAIに本気で恋をするという物語で、面白かった。考えさせられるという意味で面白かった。
 たとえばネットで知り合った人と会うことなく、顔もしらないままネット上のやり取りだけで相手を好きになり、恋をすることがあり得るなら、人工知能との恋愛も可能なのではないだろうか。ただ、この場合、恋愛から結婚へと発展することはないわけだが、結婚しないで一生恋愛関係でいたいと望む人には、かえって理想の相手となるのかもしれない。
 主人公の親友の「恋愛は社会的に容認された狂気」という言葉が印象的だった。
  
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