映画と本と言葉たち

観た映画や読んだ本についての一人よがりの感想などを、勝手気ままに綴っています。

ハート・オブ・ウーマン



 民放テレビで深夜に放送していた「ハート・オブ・ウーマン」を観た。久しぶりに洋画を観た気がする。テンポ良く物語が展開し、楽しめた。
  主人公の男性が女性の考えを読めるようになってしまい、最初は少し混乱するのだが、最後にはそのことがいい結果を招くことになり、めでたしめでたしで気持ちよかった。
 途中、主人公の上司役のヘレン・ハントが、夫と別れた理由を話していて「私は何でも率直に言ってしまうから、それが嫌だったみたい」というようなことを口にする場面があった。吹き替えだったから、率直と訳されたのがどんな単語だったかわからないが、ズバズバものを言うという意味かもしれない。でも、たとえズバズバではなくてもただ正直にものを言うことが、相手にとって迷惑になることもあるのだろうと思わされた。私は嘘や駆け引きが苦手なせいか、バカみたいについ何でも正直に、時には言わなくていいことまで喋ってしまったりするが、少し前にラジオで「言葉というのは、本心を隠すために使っているように思う」と言っている人がいて、なるほど言葉には確かにそういう側面があると感じてとても納得した。
 人の心や考えを読むことは不可能にも思えるけれど、察しのいい人というのはいる。よく気が利く人と言い換えてもいいかもしれない。周りから、察しが悪いとか気が利かないとか思われることはあっても、せめてバカみたいとは思われないようにしたいものだ。
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