映画と本と言葉たち

観た映画や読んだ本についての一人よがりの感想などを、勝手気ままに綴っています。

佐野洋子の動物ものがたり (佐野洋子)



初版は2018年10月29日、つまり最近だけれど、収録されている6篇のうち5篇は1989年に「図書新聞」に連載されたものとの断り書きがある。連載時のタイトルは「佐野洋子の動物図鑑」。 
 登場するのは動物ばかりだが、体中に毛がはえていたり耳が長かったりしっぽがふさふさだったりする以外は人と変わらない。動物の姿を借りることで、人間の本能や個々の、或いは男女の差異がかえって生々しく迫ってる感じがした。人間も動物に違いないということも合わせて。
  さすが、佐野洋子である。
   
佐野洋子の動物ものがたり